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俺と文鳥と家族

俺と文鳥が高校2年も終わりの春、ちょうど今頃の季節の話。

学校から家に帰ると、母親が泣いている。それもすごいいきおいで大泣きしている。ただならぬ事態に俺は、あせった。母は普段泣く人ではない、それが涙をぼろぼろとこぼしながら泣いているのだ。瞬時に俺の頭の中には「離婚」「身内の不幸」「連帯保証人」3ワードが浮かんだ。すると母の横に立っていた妹が言った。

「お父さん単身赴任するんて、転勤が決まったけえ」※山口弁

母は泣き崩れながら

「お母さん、、、お父さんと離れて暮らしたくないっちゃ」※ラムちゃんではない

とりあえず最悪な事態ではなく、安心したが重い空気があたりにたちこめていた。泣くほどの事じゃねえだろとも思ったが、とてもそんな言葉言える雰囲気ではなかった。また引っ越す場所というのが、その時住んでいた場所から車でも1時間半~2時間はかかるという広島との県境に近い街で、そのことが母の悲しみに拍車をかけていた。

「一週間に3回は父さんに会いに行くけえ」

と晩飯の準備もせずに、時刻表を調べ始める母。
そんな時父が家に帰ってきた。

「大変だ、大変だ、引越しだ、引越しだ」

とおちゃらけながら、部屋に入ってきた。そのため更なる母の悲しみをかった。

俺はこのことがあるまで、父と母がこんなにも仲がよかったことを知らず、むしろ喧嘩ばかりしている印象があった。
夫婦というもんは、なんというか昔は恋人だった訳でやっぱり仲がいいものなんだろうきっと。

重苦しい空気の中、テレビのお笑い番組を見ていた父に俺は言った。

「俺が単身赴任するけえ、ええよ。」

「そうかあ、、、。」

父はテレビを見ながら、そう一言だけつぶやいた。

結局、春が来て高校3年の一年間俺はとある旅館に下宿し一人暮らしをすることになった。おかげで大学も落ちて浪人したが、今となってはいい思い出である。父はあの日以来やたら俺に優しい。


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★ 6:切ない系エッセイ 本当に切ない」カテゴリの記事

Comments

ほんとに俺ブンさんのご家族って、いいなぁと思います。
お母さまもかわいいし。
夫婦って、やっぱり培ってきた歴史があるし、普段喧嘩をしていてもお互いを思いやっているものなんですよね。
俺ブンさんもいい息子さんで。
なんて言ったらいいかわからないけど、ホームドラマにしたいような、ほんといい感じです。感動しました。

Posted by: ぶんぶん | 2004.02.24 at 04:38 PM

ぶんぶんさん こんばんわ。

私は結婚したことがないので、ちょっとよく分かりませんが結婚したらうちの父と母みたいな感じになれたらいいなと思います。

まっその前に彼女探せと、言われるんですが。

Posted by: 俺ブン | 2004.02.25 at 01:51 AM

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