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俺と文鳥と北方謙三


友人に誘われて、北方謙三さんのサイン会に行った。

古くはホットドックプレスの悩み相談から、最近は水滸伝がとにかくかっこいい。

場所は新宿の紀伊国屋、北方さんはそこにいた。

驚いたのは顔だ、どんな風に年をとったらこんな顔になるんだろうか。水滸伝の武将にいそうな、渋さ。シワが深く刻まれているが、顔は日に焼けている。

「質問は何かありますか?」と丁寧な口調で先生が聞いてくる。俺はしどろもどろしながら

「スランプの時とかどうされてますか?」と尋ねた。

「一日中、真っ白の原稿用紙の前に座る。そうすると、自分が自分でないような錯覚がしてくる。そんな時ペンが勝手に動く、するといい文章がかけてるんだよなあ」と笑いながら答えてくれた。

50歳は超えている。いまだ最先端で新しいモチーフにチャレンジし、しかも最高に面白い。

年をとるってのはいいことだと思った。

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